自毛植毛FUE法のメリットやデメリットを紹介
自毛植毛FUE法のメリットとは
傷跡が残りにくく目立たない
FUE法の最も大きな特徴はメスを使わないで行なう手術だということです。
移植するためのドナー髪を採取する際、1ミリ程度の極細くり抜きパンチを使って1本ずつ頭皮からくり抜いて採取します。
そのためFUT法のような目視できる縫合痕が残ることがなく、傷跡が極めて残りにくいというメリットがあります。
せっかく薄毛の悩みから開放されたのにあえて数ミリの丸坊主にするということはないかもしれませんが、極端に短い髪型にしない限り手術の跡が目視でわかることはありません。
頭皮が固い張っている方でも手術が受けられる
FUE法は頭皮を切り取って採取する術式ではありません。
FUT法は頭皮を切り取り縫合する処置が必要なため張りがある場合には手術ができませんが、FUE法はくり抜いて行なう手術のため頭皮に張りがある方でも手術を受けることができます。
縫合の必要がない
FUE法はドナー髪を採取する際に、特殊な医療機器で1本1本くり抜いて採取を行なう術式です。
そのため縫合処置を行なうことなく移植毛を採取することが可能です。
もちろん抜糸処置もありませんので、手術後に再来院するという面倒な手間がかかりません。
手術による体への負担が極めて少ない
頭皮を切り取るFUT法は、縫合部分の回復に伴う体への負担がかかってしまいます。
FUE法によってくり抜いた1ミリ程度のホール穴は1日から2日程度で回復するため、極めて体への負担が少なく抑えられるというのも大きなメリットです。
すぐ通常の生活に戻れる
FUE法はメスを使わないため縫合をする必要がありません。
採取の際にくり抜いてできた穴は1日から2日程度でしっかりと塞がるため、手術後すぐに今までと変わらない生活に戻ることができます。
ちなみにFUT法ではドナー髪の採取で後頭部を切り取り縫い合わせをするためため、縫合箇所の後頭部を下に向けて寝ることがしばらくできません。
自毛植毛FUE法のデメリットとは
一回の採取量に限界がある
FUE法ではドナー髪を採取する際、1本1本くり抜く作業量から一回に2000本から2500本程度しか採取ができないと言われています。
ですが近年ではドクターの技術も飛躍的に向上し6000本以上の採取も可能になっていることで、FUT法に劣らない広範囲への植毛もできるようになっています。
治療費が高い
FUE法はメスを使うFUT法と費用を比べた場合、若干割高になるのが相場です。
これはFUE法で用いられる特殊な医療機器が高額なためで、メスを使って人の手で行なうFUT法と比べるとこの費用が上乗せされていると考えることが妥当なのかもしれません。
ドナーロスが起きやすい
FUE法ではパンチブレードと呼ばれる医療機器でドナー髪を採取する際に、他の毛根を巻き込んで切断してしまうことがあると考えられます。
ダメージを受けた毛根から髪の毛が生えてくることは難しく、植毛用のドナーとしては移植したとしても生えてくる確率は低くなってしまいます。
自毛植毛FUE法のメリット・デメリットのまとめ
今だ世界の植毛手術においてはFUT法が一般的ですが、メスを使わず傷跡が目立たないことや回復が早いなど多くのメリットを持つFUE法が日本では人気があります。
傷跡が目立たないことから、特に女性に適した手術法であるといえるかもしれません。
また少量の移植毛を採取したい場合に必要な分だけ採取できる特性から、生え際やヘアーラインなどちょっとしたプチ植毛で手軽に手術できるという点で女性に人気がある手術法でもあります。
費用の面でFUT法と比べると若干割高になりますが、人気とともに患者数が増えていることから少しずつ価格が下がってきていますし、クリニックでの割引きキャンペーンなどを利用すると価格の差もかなり縮まります。
自毛植毛FUEの良い口コミや悪い評判を紹介
自毛植毛FUE法に関する良い口コミ
坊主にしても、ほとんど傷跡が気にならなかった
術後に傷が残るのが嫌でFUE法を選びましたが、期待通りの仕上がりでとても満足しています。
髪の毛が生え続けています
これまで薬を飲んだり育毛剤を使ってみたりしましたがどれも効果が出ず、思い切って自毛植毛手術を受けたところ本当に自分の髪の毛が生え続けています。
すぐ日常生活に戻れた
手術後に傷が痛むこともなくすぐに日常生活に戻ることができましたし、周囲に傷跡が気づかれることもありませんでした。
自毛植毛FUE法に対する悪い評判
手術時間が長かった
手術前にも説明は受けていましたが、手術にはかなり時間がかかりました。
料金が高かった
高度な技術が必要なのは承知していましたが、予想以上に高い料金になってしまいました。
執刀医の技術に疑問が残った
仕上がりには満足していますが、術中の執刀医の手さばきに不安が残る場面もありました。
後頭部に白い傷跡が残った
傷跡が残らないとのことでFUE法を選びましたが、気にしすぎなのかもしれませんが後頭部に小さな白い傷が残りました。
自毛植毛FUE法の良い口コミ・悪い評判のまとめ
FUE法のメリットでもある、すぐに日常に戻れたという回復の早さについての口コミがありました。
傷跡については良い口コミにも悪い評判にも書き込みがありました。
これは執刀医の技術不足によるものなのか、それともクリニックに実績がなかったのかは定かではありませんが、FUE法のメリットが生かされていない点として気になります。
自毛植毛FUE法の特徴や手術内容を解説
自毛植毛FUE法とは
FUEとは、Follicular Unit Extraction(フォリキュラー・ユニット・エクストラクション)の略で、フォリキュラーユニットとは毛包の単位、 エクストラクションは抽出という意味になります。
手術の方法は、ドナー髪を専用の機器を使って毛包単位で直接採取し移植する術式をいいます。
FUE法は手術の際にメスを全く使わない画期的な方法で、その術式が提唱された当時は大変話題になりました。
自毛植毛FUE法の特徴
FUE法の特徴はなんといっても、後頭部や側頭部の毛髪を採取する際にメスを使わないことが最大の特徴です。
そのため術後に縫合の必要ないため痛みや腫れが極めて少なく、術後の傷跡が目視では非常にわかりにくく目立たないという特徴もあります。
自毛植毛FUE法のドナー採取法
移植毛の採取については、パンチという専用の器具を使用します。
1ミリ程度の穴を後頭部や側頭部に開けながら毛髪を吸引し、毛根単位の小さな株「グラフト」として毛髪が採取されます。
FUT法は帯状に頭皮を切り取ったのち株分けを行なうのに対し、FUE法は採取と株分けを同時に行なうことができるため外気に触れている時間が短く毛根への負担が少ないというメリットがあります。
パンチは非常に極細で、後頭部と側頭部からバランスよく毛髪を採取するため傷もほどんどわかりません。
自毛植毛FUE法の植え込み方法
移植後に自然な仕上がりになるよう毛の流れや密度を考えながら、植毛する薄毛部分に1ミリ程度の小さなホール(穴)を開けていきます。
そこへ採取した毛髪を組み合わせながら、密度が高く自然な仕上がりになるよう植え込んでいきます。
FUE法は一切メスを使わずに行なうため手術後の縫合は行ないません。
採取部分に空いているホール穴は1日から2日程度で自然に傷が塞がりますので安心してください。